1口 長80.0 反り2.8 元幅2.7


    


「古今伝授の太刀」の異名を持ち、細川家に伝わる名刀。  
細川藤孝(幽斎)は、関ヶ原の戦で徳川方に属し、丹後田辺城において、60日にわたって西軍を引きつけて籠城した。その際に、石田三成方の兵が城を取り囲むなかで、藤孝から古今伝授の奥義を受けた烏丸光広に贈られた太刀とされ、昭和になって再び細川家の所有するところとなった。  
作者の行平は、鎌倉時代初期に活躍した豊後国(大分県)の刀工で、腰元に複雑な彫り物を施し、裏に銘を刻むのが特徴である。  
本作には、佩表に梵字と倶利伽羅龍、裏に梵字と神像の浮き彫りが施されている。

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