中国・北魏時代 黄花石 高62.6
6世紀前半の北魏時代に造られたもので、失われた右手は頬に添える「思惟」のポーズをとっていたと考えられる。 半跏思惟像としては、広隆寺のものが著名であるが、中国では雲岡石窟や龍門石窟などに数多く見出される。本像は、北魏の半跏像のなかでも格調高い造形性で屈指の一作であり、黄花石(西安付近特産の大理石様の石)の彫像としても貴重である。