宮本武蔵筆 江戸時代前期 紙本墨画 六曲一双 各155.5×361.5
芦の水辺に飛来した雁を描いた右隻と、草むらに憩う白雁を描いた左隻から成る、六曲屏風の大作。各画面の両端に柳と松の大樹を配すという単純な構図ながら、個々のモチーフには自由奔放な筆致をみせる。 宮本武蔵が主君細川忠利の命によって描いたものと推測され、明治まで熊本城の櫓に蔵されていたという。