江戸時代後期 一重二階 切妻造 高379
参勤交代の際に、藩主を乗せて瀬戸内海を行き来した御座船「波奈之丸」は、二代忠興によって寛永元年(1624)に建造され、修理を重ねて使用された。 天保10年(1839)に再建された六代目の屋形部分が現存しており、熊本城天守閣内に展示されている。 格天井には、百七十種もの草花や果実が御抱え絵師、杉谷行直によって、色鮮やかに描かれ、当時の藩主、斎樹(なりたつ)好みの大変豪華な装飾の船であったことが窺える。