「文房」とは、中国の文人が詩作や読書にふけるための書斎を意味し、そこには彼らの高い教養を反映した様々な道具「文房具」が揃えられていました。特に筆・紙・硯・墨は重要視され、「文房四宝(ぶんぼうしほう)」と呼ばれます。そうした文房四宝を愛好したのが、永青文庫の設立者・細川護立(もりたつ、1883~1970)です。護立は、禅画や刀剣、日本近代絵画の収集で知られますが、中国の陶磁器や仏像にも関心を広げ、文房具も収集しました。1972年に開催された「永青文庫開館記念展」では、護立の中国美術コレクションから文房具が多く紹介されており、細川家で重視された分野であったことがうかがわれます。本展では、永青文庫が所蔵する中国の文房具について調査を行い、改めてその魅力を紹介します。
また2階展示室では、煙草入れなどの喫煙具(きつえんぐ)を特集展示します。煙草入れは、きざみ煙草を持ち歩くための入れ物で、江戸時代に喫煙が一般化すると携帯に適した様式が確立しました。多様な技法や珍しい素材を用いた豊かな装飾をご覧ください。
■主な展示作品
※すべて永青文庫蔵
●夏季展 文房四宝と喫煙具の美(仮) |
入館料 |
一 般:1000円
シニア(70歳以上):800円
大学・高校生:500円
※中学生以下、障害者手帳をご提示の方及びその介助者(1名)は無料 |
開館時間 |
10:00~16:30 (入館は16:00まで) |
休館日 |
月曜日(ただし7/21・8/11は開館し、7/22・8/12は休館)
※状況により、臨時に休館や開館時間の短縮を行う場合がございます。最新の情報はX(旧Twitter)またはこちら(PC)(Mobile)にてお知らせします。
※ご来館にあたって事前予約は必要ありませんが、混雑時はお待ちいただく場合がございます。
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