特別展「細川家と宮本武蔵」 |
会期:4月1日(火)〜5月11日(日)
終了いたしました |
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剣豪として知られる宮本武蔵(1582〜1645)は、57歳(一説に59歳)の時に肥後熊本藩主・細川家に客分として招かれました。藩の記録には、筆頭家老・松井興長の仲介により、寛永17年(1640)七人扶持、合力米十八石(のちに三百石)を武蔵に支給したことが記されています。
それまで一介の浪人であった武蔵が史実に登場してくるのは、この前後からであり、武蔵に関する歴史資料や書画のほとんどが、細川家と松井家に伝来しています。
2003年は武蔵が熊本の霊巌洞にこもり、「五輪書」を起筆した寛永20年(1643)から数えて360年目という記念すべき年に当たり、武蔵を題材にしたテレビドラマや展覧会が企画されています。
しかし、その多くは吉川英治の文学と小説『宮本武蔵』、マンガ『バガボンド』などにもとづいたものとなっています。そこで本展では、小説やマンガ、ドラマといったフィクションの世界に生きる武蔵像から離れ、細川家や松井家に伝来する作品・史料―「五輪書」、自作の書画・木刀類をはじめ、武蔵を抱えた三代藩主細川忠利、澤庵や柳生宗矩など周辺人物に関する資料等―を一堂に展示し、宮本武蔵の真の姿に迫るとともに、細川家と武蔵の交流を紹介します。
なお、現在熊本県立美術館に寄託されている宮本武蔵の水墨画「鵜図」、「紅梅鳩図」、「芦雁図屏風」(3点ともに重要文化財)が、当館に里帰りし初公開されます。 |
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主な出品作品 |
重要文化財 |
鵜図 |
宮本武蔵筆 |
紙本墨画 |
永青文庫蔵 |
重要文化財 |
紅梅鳩図 |
宮本武蔵筆 |
紙本墨画 |
永青文庫蔵 |
重要文化財 |
芦雁図屏 |
宮本武蔵筆 |
紙本墨画 |
永青文庫蔵 |
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正面達磨 |
宮本武蔵筆 |
紙本墨画 |
永青文庫蔵 |
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面壁達磨図 |
宮本武蔵筆 |
紙本墨画 |
永青文庫蔵 |
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芦葉達磨図 |
宮本武蔵筆 |
紙本墨画 |
松井文庫蔵 |
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一行書「戦気」 |
宮本武蔵筆 |
紙本墨画 |
松井文庫蔵 |
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五輪書 |
宮本武蔵著述・寺尾勝延 |
紙本墨書 |
永青文庫蔵 |
他50点 |
関連事業
記念講演会 「武蔵の名品と五輪書」
講師/寺山旦中氏(二松学舎大学教授)
5月3日(土・祝)13:00〜14:30
会場/和敬塾センターホール内大講堂(永青文庫の隣り)
聴講料/1.000円(入館料を含む)
定員/350名(先着順)
お問い合わせ先/永青文庫 03−3941−0850
ギャラリートーク/4月12日(土)・4月26日(土)・5月5日(月・祝)午後2時より
当館学芸員による解説を展示室にておこないます。 |