大名家においては、“表”とよばれる公的な空間に対し、“奥”は大名が家族と暮らす私的な空間でした。表の道具として武器・武具や書院の飾り道具などがあるのに対し、奥の道具には鑑賞用の絵画、書跡、衣服や装身具、身の周りを整える調度類がありました。嫁ぎ先に持参する華麗な蒔絵の婚礼調度などは、奥の道具の最たるものだといえるでしょう。
本展では、初代細川幽斎夫人が書いた和歌扇面、2代細川忠興夫人ガラシャ手製の袱紗、8代細川重賢夫人所持の厨子棚・書棚、14代細川護久夫人宏子の描いた風炉先屏風、16代細川護立長女敏子が嫁ぎ先に持参した雛人形一式(熊本県立美術館所蔵)など、女性の生活を彩る品々50点余りを展示します。
日本を代表する大名家のお姫さまたちは、どんな暮らしをしていたのでしょうか。緑豊かな目白台にある永青文庫は、細川家の下屋敷跡にあります。細川のお姫さまに会いに来ませんか。
前期展示:3月28日(金)〜5月6日(火)
後期展示:5月9日(金)〜6月22日(日)
桜九曜紋散唐草螺鈿料紙箱 |
葵紋散唐草蒔絵香道具 |
●主な展示作品 |
扇面和歌 |
初代細川幽斎夫人・麝香姫筆 |
前期展示 |
短冊和歌 |
2代細川忠興夫人・ガラシャ筆 |
前期展示 |
花鳥図袱紗 |
2代細川忠興夫人・ガラシャ筆 |
後期展示 |
桐鳳凰蒔絵厨子棚・書棚 |
8代細川重賢夫人・由婦姫所持 |
後期展示 |
10代細川斉茲5女・こう姫像 |
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細川慶前夫人・茂姫像 |
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花鳥図風呂先屏風 |
14代細川護久夫人・宏子筆 |
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雛人形・雛道具
(中島敏子氏寄贈・熊本県立美術館所蔵) |
16代細川護立長女・敏子所持 |
前期展示 |
「※所蔵は「16代細川護立長女・敏子所持 雛人形・雛道具」以外、永青文庫所蔵」 |
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