大名物「利休尻ふくら」はじめ、初公開12点を含む計34点で構成
茶入とは、やきものの抹茶入をいいます。かねてから中国から渡来していた手のひらにのる程の小さな壺が、室町時代に吟味されて茶器として使われるようになりました。唐物茶入のはじまりです。やがて茶の湯が盛んになると、我が国においても茶入の生産がはじまり、瀬戸茶入が和物(わもの)茶入の筆頭にあげられるようになりました。
この展示では、永青文庫が所蔵する細川家伝来の茶道具から、2010年度総合調査をふまえ、千利休所持で名高い茶入「唐物尻膨 銘 利休尻ふくら」はじめ、初公開12点をふくむ34点の茶入を一堂に公開。「鑑賞」と「作陶」の両面から茶入ひとつひとつの見所を紹介し、細川三斎という大名茶人を先祖に持つ細川家の茶の湯の道具のあり方をたどります。
古瀬戸茶入 出雲肩衝
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唐物茶入 利休尻ふくら
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瀬戸茶入 銘 塞 |
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瀬戸(芋子)茶入 銘 抓底
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瀬戸(芋子)茶入 銘 白いと
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瀬戸丸壺茶入 |
●主な展示作品 |
大名物 唐物尻膨 銘 利休尻ふくら |
中国 南宋時代(13世紀) |
唐物尻膨 銘 浅野尻膨 |
中国 南宋時代(13世紀) |
唐物尻膨 玉堂手 |
中国 南宋時代(13世紀) |
唐物大海 銘 柏原 |
中国 元時代(14世紀) |
瀬戸肩衝茶入 銘 出雲肩衝 |
瀬戸 室町時代(15世紀前半) |
初公開 瀬戸丸壺茶入 |
瀬戸 室町時代(15世紀末期) |
初公開 瀬戸(芋子)茶入 銘 抓底 |
瀬戸 室町時代(16世紀前半) |
初公開 瀬戸(芋子)茶入 銘 白いと |
瀬戸 桃山時代(16世紀後半) |
中興名物 瀬戸肩衝茶入 銘 塞 |
瀬戸 桃山時代(17世紀初期) |
瀬戸肩衝茶入 銘 ふか草 |
瀬戸 桃山時代(17世紀初期) |
●秋季展示 「永青文庫の茶入」 |
入館料 |
一 般:600円
大高生:400円
小中生:100円
団体(10名以上):500円
※障害者手帳をご提示の方、およびその介護者(1名)は無料 |
開館時間 |
10:00〜16:30(入館は16:00まで) |
休館日 |
月曜日
(祝日の場合は開館、翌日休館)
※10月11日開館、12日休館 |
交 通 |
JR目白駅前より都営バス新宿駅西口行きにて
「椿山荘前」下車 徒歩3分 |
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