地域や時代を問わず、人から人へと贈り物が行われてきました。贈り物には様々な形態があり、折々の気持ちが込められており、社会的な意義があります。熊本藩54万石の大名であった細川家も贈り物をするとともに、様々な贈り物を贈られてきました。例えば織田信長から2代忠興が拝領した細川家の家紋となった九曜紋、禅僧・沢庵宗彭が3代忠利に贈った号「台雲」、近代では16代護立がパトロンとして接した下村観山ら近代の芸術家たちの作品など。特に新年の挨拶を兼ねて20数年に渡って贈られた横山大観の勅題画の内10点がまとまって展示されるのは、8年ぶりとなります。三島由紀夫から18代護熙に贈られた書簡なども注目に値するかも知れません。近世と近代、細川家をとりまく時代状況の下で歴代当主たちに贈られた「贈り物」をご紹介いたします。
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横山大観 勅題画「山色新」 |
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横山大観 勅題画「神苑朝」 |
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横山大観 勅題画「朝晴雪」 |
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下村観山 撫子図扇面 |
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高松宮宣仁親王作 マンゴスチン香合 |
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三島由紀夫書簡 |
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重要文化財(平成25年新指定) 徳川家康書状
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沢庵宗彭 書 号「台雲」 |
●主な展示作品 |
自詠和歌懐紙 |
細川藤孝 天正8年(1580) (前期展示) |
夢想和歌 |
細川幽斎 慶長元年(1596) (後期展示) |
重要文化財(平成25年新指定)
徳川家康書状(三成生捕の事) |
慶長5年(1600) (前期展示) |
書 号「台雲」 |
沢庵宗彭 寛永18年(1641) (通期展示) |
桐九曜紋蒔絵硯箱 |
江戸時代後期(19世紀) (前期展示) |
富岡鉄斎古希墨 |
明治39年(1906) (後期展示) |
勅題画(「朝晴雪」「山色新」「神苑朝」など)10点 |
横山大観 (前期後期で展示替えあり) |
撫子図扇面 |
下村観山 大正・昭和時代 (前期展示) |
幽霊図扇面 |
鏑木清方 大正8年(1919)頃 (後期展示) |
三島由紀夫書簡 |
昭和44年(1969) (通期展示) |
マンゴスチン香合 |
高松宮宣仁親王作 昭和15年(1940) (通期展示) |
●夏季展 「大名細川家への贈り物 ―信長、沢庵、大観から―」 |
入館料 |
一 般:800円(団体10名以上は700円)
シニア(70歳以上):600円(団体10名以上は500円)
大学・高校生:400円
中学生以下:無料
※友の会会員、障害者手帳をご提示の方およびその介護者(1名)は無料 |
開館時間 |
10:00〜16:30(入館は16:00まで) |
休館日 |
月曜日 |
交 通 |
JR目白駅前より都営バス新宿駅西口行きにて
「ホテル椿山荘東京前」下車 徒歩3分 |
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